YZF-R125の系譜

YZF-R125(5D7前期)-since 2008-

YZF-R125

YZF-Rシリーズの末っ子ことYZF-R125

出た当初はすごく話題になりましたが、想像を超える値段(439,000円)と国内販売無しという事で一気に鎮火しましたね。

なんでかって言うとフランスで作っているバイクだからです。

エンジンはヤマハではなくヤマハの子会社である「Motori Minarelli」という会社が作ったものを載せています。

ミナレリヤマハ

Minarelli(ミナレリ)と聞いても恐らく誰も知らないでしょうが、1951年に誕生した元々は農業機械用の汎用エンジンを作っていたのですが、バイク業界に進出し一時期は125などの小排気量レースで無類の速さを誇っていたメーカーで、1984に技術援助契約、1990年に欧州ヤマハに吸収されミナレリヤマハと車名を改めました。

まあ要するに小排気量エンジン屋の老舗です。

R125エンジン

ちなみにこの他にもWR125&MT-125(R125と同じエンジン)やXT660、更には50cc全般のエンジンを今も作っていて、2008年には総出荷台数が1000万台を突破しました。

欧州ヤマハ

欧州だけで日本では売ってない小排気量のヤマハ車があったら十中八九はミナレリエンジンです。

更にR125は組み立ても欧州。MBKというフランスの子会社で組み立てられてます。つまりR125は欧州生まれの欧州育ち。

MBKというのはもともと自転車屋で・・・ってもういいか。

MBKヤマハ

日本で売られない理由はそういうことです。

 

生まれたキッカケは欧州の免許制度が改定されたことにあります。

欧州免許にはもともとA1免許というものがありました。これは125cc以下で15馬力未満&PWR(パワーウェイトレシオ)が0.1以下のバイクに乗れる免許です。

日本でいう小型二輪ですが、この制度が改訂(欧州統一化)された事で125に再び脚光が集まったわけです。

そこでヤマハもapriliaに敗けない125のスーパースポーツを作ってやろうじゃないかという事で作られたのがYZF-R125というわけ。

マットグレー

 

 

2010年頃にプレストの手によって帰国(?)したんですが、まあ125に50万円払える人は居なかったのか一年限りの入荷となってしまいました。

YZF-R125リア

末っ子という事で甘く見られがちなR125ですが、こう見えて結構スパルタンな作り。

高回転でパワーを絞り出す特性なのは勿論の事、ポジションもかなり前傾がキツく日本でもお馴染みのSSであるR1やR6に次ぐと言ってほどの厳しさ。

YZF-R125とロッシ

日本で125というと下駄やオモチャ的な扱いを受けちゃうけど、向こうの人にとって125はWGP125が存在していた様に600や1000と同じ加熱するカテゴリなんです。

 

そんなR125の値段がお高い理由としてはアルミスイングアームやブレンボキャリパーなどにもあるんですが、何よりカウルです。

いわゆるヤマハの十八番であるレイヤードカウル(重ねたような造形)なんだけど、凄いのは枚数。

フィアットカラー

だいたいフルカウル車のカウルというのはアッパー、サイド、アンダーの三点構成が普通でこれ以上の枚数を使ってるカウル車はあまりない。何故なら組み付けパーツが一枚増えるだけでもコスト(金型や工数による)が全然違うから。

分かりやすいのは原付。

ジョグ

左は90年代のJOGで右は現行のJOG。主要カウルの枚数が減っているのがわかるでしょうか。こういう工夫でメーカーはコストを抑えてるわけです。

 

さてじゃあR125のカウルを見てみましょう。

カウルリスト サイド二枚にアンダー二枚、アッパー入れると五枚、左右合わせると9枚ものカウルを使っています。

ちなみに長男坊であるR1のカウルはどうなってるのかというと・・・

R1カウル

なんだかものすごく寂しく見えますね。

つまりR125のデザインはYZFシリーズで一番お金が掛かってると言ってもいいほどコダワリのカウルを持っているんです。

YZF-R125WGP50TH

まあだから車体価格も結構お高いし整備性もすこぶる悪いんですけどね。

エンジン:水冷4サイクルSOHC単気筒
排気量:124cc
最高出力:15ps/9000rpm
最大トルク:1.25kg-m/8000rpm
車両重量:138[140]kg(装)
※[]内はABSモデル

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系譜図

2008yzf-r125 2008年
YZF-R125(5D7前期)
2014yzf-r125 2014年
YZF-R125(5D7/BR6)

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