GSX-R1000の系譜

GSX-R1000(K5/K6)-since 2005-

05r1000

フルモデルチェンジされ三代目となったGSX-R1000のK5とK6。

先に述べた通りスーパーバイク(市販車レース)における四気筒レギュレーション(ルール)が750から1000に変わり、リッターSSがレースベースとなった事で2004年から各社とも競争が激化していました。

2004年を境に各社からそれまでのSSとは一線を画するモデルが次々と出てきたことは皆さんもご存知のことと思います。しかしこれらはそのスーパーバイクのレギュレーションになった事から出た、つまり出るべくして出たリッターSSなわけでトップパフォーマーGSXを作っていたスズキにも予想が出来た事。

K5サイド

リッターSSとして2001年からトップパフォーマーだったGSX-R1000が何も準備してないわけもなく、一年遅れで出てきた新型R1000は180ps/166kg/PWR0.92という本当に文字通りトップパフォーマーとしか言えないR1000を出してきました。

真打ちは最後にやってくるですね。スズキは"してやったり"と思った事でしょう。

 

これほど大幅な性能向上を可能にしたのはバルブをチタンに変更し、ボアを限界ギリギリ(コンマ数ミリ)ボアアップし排気量が+0.8ccの998.6ccに。更に圧縮比を高めたから。更にはバックトルクリミッターも装備。

フレームも見直され全体的にコンパクトにすることで軽量化。しかし+0.8ccって凄いな。

 

でもスペックも驚きだけどそれ以上に驚きなのはその外見。

K5サイド

まさかスペック至上主義デザイン二の次のスズキ(失礼)がこんな凝ったカウル重ねあわせデザインをしてくるとは夢にも思ってなかったでしょう。性能やコストに対してデメリットしか見当たらないのに。

更にこのモデルでシートレールが変更されシート高が20mmも下げられました。それに加えハンドル~シートまでの距離も詰めた事でスペックに反して足付きやポジションが優しい。

K5face

「GSXはポジションや足付きが良い」

という声は皆さんも耳にしたことがあると思いますが、優ポジR1000が始まったのはこのK5から。

 

今でも根強い人気があるK5だけどスズキらしいGSXらしい部分が現れてる部分としてはマフラー。

当時トレンドで人気のあったセンターアップマフラーを、マスの集中化への弊害と重量増に繋がるとしてスズキだけはGSXだけは頑なに採用しなかった。

K5純正マフラー

これはGSX-R1000がSSとしては異例のロングストロークエンジンという事もあるんだろうけど、エンジンを新しくしても採用しなかったあたりスズキというがGSX開発陣の意志の固さを感じるね。他所がそうなように絶対にデザイナーや営業サイドからはセンターアップマフラーの要望があったはずだから。

 

ちなみにK5/K6だがリコールが行われました。

海外動画等でよく見るウイリーという行為をするとフレームにクラックが入るとの事。

K5/K6リコール

いやそりゃドッタンバッタンとウイリーしてればフレームに負担掛かるんだから当然な気もするけどスズキはリコールを敢行。

これには国内ではいろんな意見が飛び交いました。何故なら補強すると車重が増すから。

パワーウェイトレシオ0.92という数字を取るか、ウイリーによるクラック対策を取るかです・・・トップパフォーマーとしては難しいところですね。絶対受けるべきですが。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
排気量:998cc
最高出力:178ps/11000rpm
最大トルク:12.0kg-m/9000rpm
車両重量:166kg(乾)

ページ上に戻る後継モデルへ>>

系譜図

K1/K2 2001年
GSX-R1000(K1/K2)
K3/K4 2003年
GSX-R1000(K3/K4)
K5/K6 2005年
GSX-R1000(K5/K6)
K7/K8 2007年
GSX-R1000(K7/K8)
K9/L0/L1 2009年
GSX-R1000(K9/L0/L1)
L2 2012年
GSX-R1000(L2)
L7 2017年
GSX-R1000/A/R(L7)

お知らせ|更新履歴

関連コンテンツ