CBR600RRの系譜

CBR600RR(PC40中期) -since 2009-

PC40後期

基本的には前期と変わらないんだけど自主馬力規制撤廃で78馬力になったので分かりやすいように中期とします。

ただし強化された騒音規制に対応するため今まで剥き出しだったクランクが吸音材入りカバーで覆われました。

なんかオーバーヒートしそうな気がするんだけどそういう声が聞こえてこない辺りは流石といったところでしょうか。PC40で冷却性能を11%アップさせたのはこれを見越しての事かな。

 

一応吸気ポートの表面処理の変更など細部の改良も施されてるんですが、中期と区切った一番の理由はコンバインドABSモデルの追加。

コンバインドABS

これはすごく簡単に言うとブレーキの電子制御化(ブレーキバイワイヤ化)によって可能となったABSシステム。

普通ブレーキというのは握ったり踏んだりしてブレーキフルードを圧し、キャリパーピストンを押し出す(ローターに押し付ける)事で制動力を得ているわけなんですが、このコンバインドABSはブレーキを握ったり踏んだりしてもそのままキャリパーピストンへは向かわずバルブユニットが電気信号に変えてECUに送ります。2009PC40ポスター

受け取ったECUがブレーキの強さを計算し最適な入力になるよう補正を掛けてパワーユニットのモーターを動かしてブレーキを掛けるという仕組で、万が一の時やECUが起きてないパワーOFF時はバルブユニットを通してそのままブレーキが掛かる従来通りのシステムになっているというわけ。

これの最大のメリットはパニックブレーキによる握り転け(フロントをロックさせてガシャン)を防げる事・・・でもこれだけなら既存のABSでも同じというか二輪のABSはそれを防ぐためにある。

じゃあコンバインドABSは何が違うのかというと、フロントがロックするとECUが判断した場合リアブレーキを自動で開始し最短で止まれるプロ並みの急制動をしてくれるというわけ。しかもブレーキバイワイヤなのでキックバックもない。

雨の日でも躊躇なくフルブレーキングを掛けられる人なら要らないかもしれませんが、そうでもない限りは恩恵は大きい。

2009PC40ポスター

中には「なんでよりによってSSに付けるんだ」っていう声もありますね。ユニットを4つも積まないといけない事から10kgも車重増してにしまったわけですから気持ちは分からないでもないです。

ただこのシステムは元をたどるとHRCレーサーRVF(R-CBS)から来ている。つまりレースで生まれた技術。

そう考えると半レーサーであるCBR600RRに搭載されるのもそんなにおかしな話では無いかと・・・まあABSモデルは車体価格の関係もあって全体の2割にも満たなかったらしいですけどね。

 

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
排気量:599cc
最高出力:119[78]ps/12600[12000]rpm
最大トルク:6.2[5.3]kg-m/11250[1000]rpm
車両重量:187{197}kg(装)
※[]内は国内仕様|{}内はABSモデル

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系譜図

CBR600RR(PC37前期)

2003年
CBR600RR(PC37前期)

CBR600RR(PC37後期) 2005年
CBR600RR (PC37後期)
CBR600RR(PC40前期) 2007年
CBR600RR (PC40前期)
CBR600RR(PC40後期) 2009年
CBR600RR (PC40中期)
新型CBR600RR 2013年
CBR600RR (PC40後期)

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